PayPayでうっかりチャージ金額や方法を間違えて「しまった」
ということはありませんか?
少額の間違いならあきらめて支払いに使うかもしれませんが、金額が大きいと痛いですよね。
PayPay残高を「出金(払い出し)」することでお金を戻すことはできますが、出金可能なPayPay残高には制限があります。
この記事では、間違えてチャージしてしまった時の返金などの方法や注意点について解説していきたいと思います。
また、送金のミスにも触れていきます。
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チャージ間違いは取り消しはできないが「出金」でお金を口座に戻すことは可能
PayPayに間違えてチャージしてしまった時、「キャンセル」「取り消し」という手続きをとることはできません。
ですが、「銀行へ出金する」という手続きをとることで、結果的に「返金」してもらうことができます。
その際、PayPay残高が「本人認証」後にチャージされていることが前提となります。本人認証は後述します。
また、銀行により手数料と振込される時期が異なるので注意が必要です。
手数料と振込時期を表にしました。
銀行名 | 振込時期 | 手数料 |
ジャパンネット銀行 | 即時 | 手数料無料 |
ゆうちょ銀行 | 17時までの出金手続き 3営業日後に振込 17時以降の出金手続き 4営業日後に振込 | 手数料100円 |
ジャパンネット銀行・ゆうちょ銀行以外 | 17時までの出金手続き 翌営業日に振込 17時以降の出金手続き 翌々4営業日に振込 | 手数料100円 |
出典:PayPay公式ページ
尚、24時間以内に出金できる金額の上限は50万円です。(※不正利用防止などの理由から、出金額を制限することもあります)
出金できるのはPayPayマネーのみ。クレカやまとめて払いのチャージは返金できない
「PayPay残高」にはいくつか種類がありますが、そのうち、出金できるのは「PayPayマネー」のみです。
PayPayマネーとは銀行口座、セブン銀行ATM/ローソン銀行ATM、ヤフオク!PayPayフリマの売上金からチャージした残高です。
つまり、
- 銀行からのチャージ分を銀行口座に戻す
- フリマの売上を銀行口座に入れて現金化する
操作が対象になります。
また、出金には本人確認が必要です。
銀行口座、セブン銀行ATM、ヤフオク!PayPayフリマの売上金からチャージした残高であっても、「本人確認」をする前のチャージ金は「PayPayマネーライト」になり、出金ができません。
更に、本人確認手続きの有無に関わらず、PayPayマネーライト、PayPayポイント、PayPayボーナスライトは、PayPayマネーにはならず、出金することはできません。
クレジットカード(PayPayカード)、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いからチャージした残高は、「PayPayマネーライト」となり、出金はできません。
「PayPayカードからのオートチャージの設定をしていて、うっかりチャージされてしまった」などの時も出金できないので気をつけたいですね。
これができると、PayPayカードからクレジットチャージした分が引き落としされる前に銀行に入金されることになり、チャージ分の金額が二重に銀行に存在することになってしまいます。
ボーナスは、ショッピングなどでおまけでつくポイントなので、それを換金にあたるような操作はできないということですね。
PayPay残高の種類と出金の可否
PayPay残高の種類 | 残高チャージ元 | 出金可否 |
PayPayマネー | 本人確認後にチャージした ・銀行口座 ・セブン銀行ATM/ローソン銀行 ・ヤフオク!/PayPayフリマの売上金 | 出金 ○ 送金 ○ わりかん機能 ○ |
PayPayマネーライト | ・ヤフーカード ・ソフトバンクモバイルまとめて支払い ・本人確認前にチャージした(銀行口座/セブン銀行・ローソン銀行ATM/ヤフオク・PayPayフリマの売上金) | 出金 × 送金 ○ わりかん機能 ○ |
PayPayポイント | ・特典/キャンペーンで付与(有効期限なし) | 出金 × 送金 × わりかん機能 × |
PayPayボーナスライト | ・特典/キャンペーンで付与(有効期限あり) | 出金 × 送金 × わりかん機能 × |
出金できるのか?「PayPay残高」の種類と金額確認方法
PayPay残高のうち、出金できる「PayPayマネー」であるかどうかは、次の操作で確認できます。
- ホーム画面下部の[ウォレット]をタップ
- ウォレット上部の残高表記(〇〇円)の横にある[内訳・出金]をタップ
この操作で、各PayPay残高の内訳が表示され、いくら出金できるのか確かめることができます。
PayPay残高を出金・現金化する方法
出金の前にはまず、「本人確認」されていることが前提です。
注意点は、「本人確認」前にチャージした残高は「PayPayマネーライト」となり、出金できないことです。
出金しようとした時に「本人確認」しても間に合いません。
また、出金先の銀行は「チャージ銀行」は新たに別に登録する必要があります。
出金手順
出金の手順は次の通りです。
- ホーム画面下の方にある[ウォレット]をタップ
- 残高画面の[内訳・出金]をタップ
- 「PayPayマネー」欄の[出金]をタップ
- 登録済み口座がある場合、希望の口座を選択
- 出金したい金額を入力し、[出金する]をタップ
手続きが完了すると振り込み予定日が記載されます。
出金確認は、PayPayアプリの「残高」画面で、出金履歴の詳細をタップすることによって、振込予定日が確認できます。
振込が完了し、金融機関からの結果が届いた時点で「出金処理中」から「出金完了」に変わります。
「完了」の連絡には数日かかる場合もあり、「出金処理中」にも関わらず通帳を確認すると既に支払いが行われていた、という場合もあります。
通帳には「PAYPAY」の名称が記載され、PayPayからの振込であることが分かります。
出金に必要な「本人確認」
「出金しようとしたら”本人認証”する前にチャージしていたPayPay残高だったので、出金をあきらめた」
という方は、今後のために「本人認証」をしておくことをおすすめします。
出金に必要な「本人認証」は、クレジットカード登録時の認証とは異なります。
本人認証の方法は次の3通りです。
- マイナンバーカード利用
- 運転免許証のICチップ読み取り
- 顔認証と本人確認書類
おススメは「マイナンバーカード」の利用です。
必要事項の記入とカードのスキャンだけで済み、面倒な本人の顔写真撮影がありません。
以下、簡単に本人認証の手順を記載します。
マイナンバーカードによる本人確認
①ホーム画面右下の「アカウント」をタップ
- PayPayアプリのホーム画面右下の[アカウント]→右上の[詳細]→[本人確認・口座認証]の順にタップ
- [マイナンバーカード]を選択
- 国籍を選択
- 署名用電子証明書暗証番号を入力(暗証番号が分からない場合は撮影による本人認証に移動する)
- 年齢、職業、利用目的を入力
- 署名用電子証明書暗証番号を入力
- マイナンバーカードをスキャン
- 個人情報を入力
- 申請内容を確認し[本人確認申請を申し込む]をタップ
審査が完了すると本人確認が完了します。
運転免許証の読み取りによる本人確認
- PayPayアプリのホーム画面右下の[アカウント]→右上の[詳細]→[本人確認・口座認証]の順にタップ
- [運転免許証]を選択
- 国籍を選択
- 運転免許証の暗証番号を入力(暗証番号が分からない場合は撮影による本人認証に移動する)
- 運転免許証をスキャン
- 顔写真を撮影(枠内に顔をあわせて、ゆっくりとまばたきをする)
- カナ氏名、国籍、職業、利用目的を入力
- 申請内容を確認し[本人確認申請を申し込む]をタップ
審査が完了すると本人確認が完了します。
顔認証と本人確認書類(運転経歴証明書)を利用した本人確認
- PayPayアプリのホーム画面右下の[アカウント]→右上の[詳細]→[本人確認・口座認証]の順にタップ
- 「運転経歴証明書」を選択
- 手順を確認、国籍を選択、流れを確認し[はじめる]をタップ
- 本人確認書類の表面を、白い枠内にいれて撮影
- 本人確認書類の厚みを撮影するため、スマートフォンを書類に対して45度傾けて撮影
- 本人確認書類の裏面を撮影
- 顔写真を撮影(枠内に顔をあわせて、ゆっくりとまばたきをする)
- 氏名や住所、利用目的を入力
- 申請内容を確認し[本人確認申請を申し込む]をタップ
最短で当日から3日程度かかります。
完了するとプッシュ通知でお知らせがあります。
参考:PayPay公式サイト
出金できない・振込み確認できない時の原因と対処
「出金ができない」「振込が確認できない」という場合には次の項目をチェックしてみてください。
出金ができない場合
- 本人認証はしてある?
- PayPayマネー残高は不足していないか?
- 出金上限の50万を超えていないか?
「PayPay残高」を出金するには「本人確認」され、かつ、PayPay残高が「本人確認」後にチャージされた「PayPayマネー」であり必要があります。出金の要件を満たしているか、確認してください。
「本人確認」されているかは、ホーム画面右下の「アカウント」をタップすることで確認できます。
また、出金の上限である50万円(24時間で)を超えて出金しようとしている場合、出金できません。
振込確認ができない場合
振込み確認できない場合は、次に該当しないか確認してみてください。
- 振込予定日前ではないか?
- 確認した口座は、出金手続きした口座か?
- 出金口座情報が間違っていないか?
振込予定日・出金先銀行情報をもう一度確認しましょう。
金融機関のシステムにより、入金が午後になるケースもあります。
PayPay支払い後のキャンセルは?
PayPayチャージではなく、すでにPayPayを使って商品購入などで支払った場合、キャンセルは支払いをしたお店で手続きをします。
キャンセルできるかできないかは、お店や支払った内容によります。そもそも、セール品などは「支払い方法に関わらずキャンセル不可」としているお店もあります。
また、キャンセルできた場合でも、クレジットカード払いや支払った店舗によっては、返金に時間がかかることがあります。
PayPay払いは簡単に支払いができてしまうため、安易にお買い物しがちです。後から面倒な手続きに悩まないよう、気をつけてお買い物をしたいですね。
PayPayの送金を間違えた場合は?
PayPayには、他のPayPayユーザーに「送金」できる機能があります。
子どもにおこづかいを渡す時、友達と割り勘をする時に、PayPayの送金機能はとても便利です。
ですが、手軽さゆえに「送金先の携帯電話番号を間違えた」など、うっかり送金ミスをしてしまいがちです。
段階を追って説明していきます。
受け取りリンクを作っただけなら、放置で取り消しOK
PayPayの送金機能には、「受け取りリンク」を作成して送金したい相手に送る方法があります。
まだ「受け取りリンク」を送信する前なら心配無用です。
「受け取りリンク」は取り消し・キャンセルはできませんが、有効期間が2日間なので、放置しておけば無効になります。
金額を間違えてしまった場合は、正しい金額のリンクを新しく作り直して送付しましょう。
支払った方からはキャンセルできない
「送金機能」でPayPay残高を送金した場合、支払った方からはキャンセルできません。
送金ミスをしてしまった場合は、次のような対処をすることで元に戻すことができます。
- 受取人に「受取辞退」してもらう
- 受取人に、受け取らず「何もしないよう」お願いする
- 受取人から自分宛てに送金してもらう
対処は、相手が受取る前と受け取った後で変わってきます。
相手が受け取る前
送金をして「受け取り依頼」をしているものの、受取人がまだ受け取っていないなら、
- 受取人に「受取辞退」してもらう
- 受取人に、受け取らず「何もしないよう」お願いする
ことで、送金を取り消すことができます。
送金相手への連絡は必須ですが、受取人のPayPay上で「受取辞退」の操作をしてもらえば、即座に「取り消し」となります。
また、受け取り人が送金してから48時間経っても受け取らず、受け取り期限が過ぎた場合、送金時に送金者が設定したパスコードの入力を3回間違った場合は、自動的に「取り消し」となります。
ですので、受け取らずに何もしないように依頼することで、自動的に送金キャンセル扱いにすることもできます。
相手が受け取った後
相手が受け取ってしまった後は、「送金のキャンセル」はできません。
この場合は、相手に連絡をし、「受取人から自分宛てに送金してもらう」ことで対処できます。
「送金額の一部だけ受け取る」ことはできず、「返金する・返金しない」の二者択一になります。
「送金」は「出金」と違って、1円からOK・手数料無料・何度でもOKなのが救いですね。
送金ミスを防ぐには
PayPayの送金方法は簡単であるがために、
・携帯電話番号を指定したら全く知らない他人に送金してしまった
・メールアドレス帳から指定したら、指定を間違えて別人に送ってしまった
というケースも起こりえます。
送信先の指定を間違えていないかどうか、送信前にもう一度確認するのがオススメです。
PayPayの送金オプションとして「パスコード設定」(4桁の数字)を指定する方法があります。
万が一、赤の他人や全く関係がない人に送ってしまっても、「パスコード」が分からなければ受取ができません。
送金ミスの心配があるのなら「送金する時にはパスコードも設定する」習慣をつけると、ミスする確率を減らせるのではないでしょうか。
まとめ
PayPayでのチャージや支払いは簡単ですが、小さなスマホ上での支払い操作を間違ったなどで意図しないチャージや支払いをしてしまうと、返金ができない・できても手続きが面倒です。
気軽にできるからこそ、誤りがないよう、細心の注意を払いたいものですね。