PayPayを家族や夫婦で共有して、家計の一元管理ができたら便利ですよね。
PayPayを家族や夫婦で共有するには、次のような方法があります。
- PayPay家族カードを作る(共有銀行口座で一元管理)
- 家族毎にそれぞれPayPayカードを作ってそれぞれ登録する(共有銀行口座で一元管理)
- 他のクレジットカード(家族カード)を登録する(共有銀行口座で一元管理)
- PayPay送金機能を使う
- 1アカウントを複数端末(家族分)で使う(家族・夫婦で同じアカウントを使う)
それぞにメリット・デメリットがあるので、それぞれの事情に合わせた支払い方法で、PayPayをお得に使っていきましょう。
この記事では、PayPayを家族・夫婦で共有する方法とそのメリットデメリットを解説していきます。
この記事では、PayPayを家族で共有して利用する方法と注意点をまとめてみました。
PayPay家族カードを作る
2023年8月1日~、PayPayの家族カード(クレジットカード)で、PayPay後払いができるようになりました。
それまでPayPayの家族カードは、
- PayPayを介してのクレジットカード利用
- PayPay残高チャージ
- PayPay後払い
など、PayPayの支払い(チャージや後払い)に利用できませんでした。
お店などでの支払いにあくまでもクレジットカードとして利用することで、本人カードとPayPayポイントの合算や支払い管理ができるというカードだったわけです。
ですが7月25日のアナウンスにより、PayPayに家族カードを登録することによって、PayPayの支払いに利用できるようになりました。
ただ、アナウンスを見る限り、PayPayステップ(利用特典)のPayPayポイント付与・回数カウントは、カード単位になるようです。
つまり、PayPayは家族それぞれで管理することになり、引き落とし銀行口座はまとめることができても、ポイントやPayPayステップのカウントを合算することはできないということになります。
また、クレジットカードの利用に対してのPayPayポイントの付与も、2023年9月1日からはそれぞれのカード毎となります。
「本人カードでまとめてポイントをためて、大きな支払いに利用する」、といった使い方ができなくなります。
反面、PayPayのアカウントをそれぞれ個別に持つことにより、キャンペーンの恩恵もそれぞれ最大限に受けられるようになります。
ちなみに、「PayPayカード ゴールド」の家族カードは現在発行準備中のため、PayPayカード ゴールドを持っている場合は後述の方法をご参照ください。
ポイントをまとめると、
- PayPay本人カードとともに家族カードを作ることにより、家族カードでもPayPayが支払いに利用でき、PayPayポイントを倍速で貯めることができる
- ポイントやPayPayステップのカウントは家族カード毎に分散される
- キャンペーンの恩恵もそれぞれ受けられる
- PayPayカードゴールドに家族カードがまだないので利用できない方法である
- 引き落とし銀行口座で、支払を一元管理できる
家族(夫婦)それぞれPayPayカードを作る
PayPayを利用するなら、家族も本人名義でPayPayカードを作る方法もあります。
以前はPayPay家族カードはPayPayの支払いに利用できなかったので、家族も本人名義でPayPayカードを作るのが1つの解決策でした。
その際に、PayPayカードの引き落とし口座を1つにまとめることにより、PayPay支払いの一元管理ができるようになります。
PayPayのアカウントをそれぞれ個別に持つことになり、キャンペーンの恩恵もそれぞれ最大限に受けられます。
Yahoo!カードの審査基準は非公開ですが、学生や専業主婦(主夫)でも世帯主に安定した収入があり、クレジットカードヒストリーに問題がなければ審査に通ります。
ただし、一元管理する銀行を1つにまとめるには手続きにひと手間かかります。
Yahoo!カードの引き落とし銀行口座は、同姓の家族に限り登録できますが、登録する場合は、書面(預金口座振替依頼書)での手続きが必要になります。
Yahoo!IDにログイン後、「お支払い口座の照会・変更」から書面は取り寄せできます。
この方法は、家族カードがPayPayの支払いに利用できるように変更されたため、本人カードがPayPayカードゴールドの場合以外は、選択する必要は現時点ではほぼなくなったと言えます。
ポイントをまとめると、
- 家族でPayPayカードを作成し、PayPayの支払いに利用することにより、PayPayポイントを倍速で貯めることができる
- ポイントやPayPayステップのカウントはカード毎に分散される
- キャンペーンの恩恵もそれぞれ受けられる
- 引き落とし銀行口座で、支払を一元管理できる
- PayPay家族カードがPayPayの支払いに利用できるようになる2023年8月1日以降、選択する必要がないと思われる方法である(PayPayカードがゴールドの場合以外)
PayPayカード以外のクレジットカード(家族カード)を登録する
PayPayポイントを貯めることにあまりこだわりがなければ、PayPayカード以外のクレジットカードを登録する方法もあります。
登録できるのはVISA、Mastercardブランドのクレジットカードです。
これによると、PayPayで使えるクレジットカードがPayPayカード/PayPayゴールドカードだけになるという措置が、2025年1月からに延期されました。
ですので、あと約1年半利用できることになりますね。
PayPayカード以外のクレジットカードをPayPayの支払いに利用する場合、PayPayの支払履歴・ポイントをまとめることはできません。
ですが、支払い口座を家族同じ名義の口座にすることによって、支払い金額を一元管理することができます。
PayPayポイントはPayPay支払い時での0.5%還元にとどまりますが、その分登録したクレジットカードの恩恵を享受できますね。
おすすめは、本人認証サービス(3Dセキュア)があるクレジットカードです。
会員専用WEBサービスを展開しているクレジットカードであれば、パスワードがそのまま認証サービス用として利用できることが多いです。
筆者も、三井住友VISAの家族カードを、PayPay支払い用カードの1つとして利用しています。
本人認証サービス(3Dセキュア)を設定すると、過去30日に使える支払いの上限金額を増やすことができます。
具体的には、本人認証サービス(3Dセキュア)を設定しない場合、過去30日の上限が5000円のところ、本人認証サービス(3Dセキュア)を設定することにより、過去24時間なら2万円、過去30日間なら5万円を上限とすることができます。
PayPayにクレジットカードを登録後、本人認証サービス(3Dセキュア)を設定することで上限が増額されます。
普段はPayPayカード以外のクレジットカードをメインで利用しても、キャッシュレス支払い手段がPayPayのみのお店で支払いをする時などに便利ですよね。
なお、PayPayカード以外のクレジットカードは、PayPay残高チャージには利用できないので注意が必要です。
ポイントは、
- PayPay利用による還元は0.5%にとどまるが、他クレジットカードのポイントをためることができる
- ポイントやPayPayステップのカウントは家族それぞれに分散される
- キャンペーンの恩恵をそれぞれ受けられる
- 引き落とし銀行口座で、支払を一元管理できる
- 2025年1月からは使えなくなる方法である
PayPayの送金機能を使う
PayPayには、「送金機能」があります。
「送金機能」を使うと、クレジットカードまたは銀行口座での共有・一元管理ができ、クレジットチャージをすれば還元ポイントもつきますが、
という点がデメリットです。
PayPayをインストールして本人認証が済んだ端末の「携帯電話番号」または「PayPayID」を指定すれば、簡単に送金できます。
PayPayIDとは、PayPayアカウント16桁の番号ではなく、自分で設定する半角英数小文字、記号3~15文字のIDのことです。
相手のPayPayは、クレジットカードや銀行口座の登録も不要なので、夫婦間のみならず、親が子どもにお小遣いなどを送金する時にも利用できます。
家族だけではなく、友達と飲み会やランチに行った時にワリカンする時にも使えますね。
ポイントは、
- PayPay利用のポイントやPayPayステップのカウントを家族分まとめることができる
- PayPayキャンペーンの恩恵をそれぞれ受けられる
- 引き落とし銀行口座で、支払を一元管理できる
- 家族の利用に送金の手間がかかる
1つのアカウントを複数端末で使う(家族・夫婦で同じアカウントを共有する)
PayPay1アカウントにつき1台の端末が基本ですが、1つのYahoo!IDを家族分の複数端末で使うという方法があります。
PayPayをインストール時の初回ログインに、1台目で使ったYahoo!IDを使ってログインすることが必要です。
それぞれのPayPayの利用履歴、チャージ残高は、Yahoo!IDに紐ついて同期されるので、リアルタイムで一元管理ができます。
2021年1月26日より、複数の端末での利用を管理する「ログイン管理」機能がリリースされ、他の端末で同IDでのログインがあった場合はPayPayアプリに知らせてくれるようになりました。
身に覚えのない端末からログインがあった場合は、強制的にログアウトさせることができます。
PCからPayPayを利用するなど、複数端末での利用を想定した機能です。
ですが、別人の端末で同一IDを使うことは、利用規約上はグレーゾーンです。
デメリットは、随時行われるキャンペーンをフルで活用できないことです。
一人ひとりが別アカウントでPayPayを利用すれば、家族の人数分だけ恩恵を受けられますが、複数端末で1つのPayPay用のアカウントを共用すると、1アカウント分の上限しかキャンペーンの恩恵を受けることができません。
家族がそれぞれPayPayアカウントをもっていた方が、家族内でトータルで受けられる恩恵を最大限に享受することができますね。
ポイントは、
- PayPay利用のポイントやPayPayステップのカウントを家族分まとめることができる
- 引き落とし銀行口座で、支払を一元管理できる
- PayPayキャンペーンの恩恵は1人分しか受けられない
- 1つのYahoo!IDを複数人で使うため、管理が複雑になり規約上もグレーゾーンである
1つのアカウントを複数端末で利用するPayPayの設定方法は次の通りです。
PayPay1アカウントを複数端末で設定する方法
- 1台目(メイン)の端末にPayPayをインストールし、Yahoo!IDでログイン
→Yahoo!IDとPayPay端末が紐付く - 2台目の端末にPayPayをインストール。1台目で使っているYahoo!IDでログインする
- 1台目に送られてくる認証コードで、2台目の端末を認証する
PayPay認証用のコードは、2台目自身の携帯電話番号を入力したとしても1台目で登録した端末に認証用コードが送られてくるので、1台目の端末は近くに置いておく必要があります。
Yahoo!IDが、不正に他端末で使われないための防止策ともいえますね。
PayPay画面のアカウント情報を見ると、1台目と2台目が同じ16桁のPayPay番号になっていることがわかります。
1つのYahoo!IDと2台の端末間でPayPay残高など、PayPay情報が同期されています。
これで家族や夫婦でPayPayを共用できます。
まとめ
PayPayを家族や夫婦で共有する方法には、次のような方法があります。
- 家族毎にPayPayカードを作ってそれぞれ登録する(銀行口座で一元管理)
- 他のクレジットカード(家族カード)を登録する(銀行口座で一元管理)
- PayPay送金機能を使う
- 1アカウントを複数端末(家族分)で使う
それぞにメリット・デメリットがあるので、それぞれの事情に合わせた支払い方法で、PayPayをお得に使っていきましょう。
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