ビザタッチ(VISAタッチ)とは、クレジットカードの国際ブランドであるVISAが提供するキャッシュレス決済方法です。
VISAが発行するビザタッチ(VISAタッチ)に対応しているクレジットカードを、お店の端末にかざすだけで支払ができます。
利用上限は1万円までで、サインや暗証番号の入力なしにクレジットカード決済ができます。
この記事では、ビザタッチ(VISAタッチ)のメリット・デメリット、使えるお店などを解説していきます。
VISAタッチのロゴがあれば使える!マークを確認してみよう
VISAタッチは、VISAが発行するクレジットカードに付帯されています。クレジットカードに次のような4本アンテナマークがあればVISAタッチが利用できます。
比較的新しいVISAのクレジットカードには、VISAタッチのマークがついています。
少し前の「Visa payWave」はVISAタッチの前身で、カードに「Visa payWave」と記載されています。
更に古いVISAカードだと、タッチ決済機能はついていません。
Visaタッチは、クレジットカードだけではなく、プリペイドカードやデビットカードにも対応しているものがあります。
VISAタッチのメリット
VISAタッチのメリットとしては、次の点があげられます。
- 署名や暗証番号の入力が不要
- コード決済よりも素早く支払ができる
- 海外で利用できる
- スキミングを防止できる
署名・暗証番号の入力が不要
クレジットカードで支払うには、レジの端末にカードをスライドさせる/差し込む操作が必要です。
更に、署名や暗証番号の入力が必要になります。
VISAタッチの場合は、「カードをスライドさせる/差し込む」「署名をする/暗証番号を入力する」という操作が不要になります。
コード決済よりも素早く支払ができる
スマホのバーコード決済/QRコード決済は、スマホだけで支払ができるメリットがあります。
ですが、使ってみると「アプリがなかなか起動しない」「ポイント加算に別アプリに表示を切り替えなければいけない」など、面倒な一面もあります。
タッチ決済はカードをかざすだけなので、アプリを起動させてコードを読み込む、金額と打ち込むなどの操作も不要です。
また、ポイントがためたい時には、余裕をもってスマホのポイントアプリやポイントカードを提示することができます。
海外で使える
日本でメジャーな電子マネーやコード決済も、海外では使えません。
VISAタッチであれば、海外でも対応しているVISA加盟店が多数あり、海外旅行に行く際にも便利です。
スキミングを防止できる
クレジットカード(磁気カード)を支払に使う場合、スキミングされる危険性があります。
VISAタッチでは、ICチップ搭載クレジットカードの統一規格である「EMV」のセキュリティ技術が使われています。
カードを他人に渡すことなく・暗証番号の入力をすることもなく決済でき、カード情報を盗み見られることなく支払いができます。
VISAタッチのデメリット
上記のようなメリットがある一方、次のようなデメリットがあります。
- 1万円未満の支払いしか使えない
- 対応しているカードは一部のみ
- 日本ではあまり浸透していない
- カードを紛失・盗難にあった時に不正利用される
1万円未満の支払いしか使えない
VISAタッチが使えるのは、1万円未満の支払に限られます。
1万円以上の支払は、通常のクレジットカード払いの操作(カードを端末に差し込む/スライドさせる、暗証番号入力/署名)が必要になります。
対応しているカードは一部のみ
VISAタッチ決済の機能は、VISAカードすべてについている訳ではありません。
タッチ決済機能がついているのは一部のVISAクレジットカード、プリペイドカード、デビットカードとなります。
日本では浸透していない
VISAタッチが使えるお店は徐々に増えていますが、VISAカードが使えるお店すべてが対応している訳ではありません。
VISAタッチに未対応のお店も多く存在します。
また、メジャーな支払い方法として浸透していないため、VISAタッチ対応店舗であるにも関わらず店員さんが知らずに、「クレジットカードをこちらに挿してください」と言われてしまう可能性があります。
カードを紛失・盗難にあった時に不正利用される
VISAタッチは、店員にカードを渡す・暗証番号や署名をすることなく決済できるため、スキミングなどの被害にあわずにすみます。
ですが、サインレスで簡単に支払ができてしまうため、紛失・盗難に合った場合には簡単に不正利用される可能性があります。
しっかりと管理し、仮になくしてしまった場合にも慌てずクレジットカード会社にすぐに連絡できるよう連絡先を控えておくなどしておきたいものです。
お店でなんて言う?VISAタッチの使い方
VISAタッチの使い方は簡単です。
V支払をする時には、対応店舗で「VISAタッチで」「VISAで」「クレジットカードで」などといい、レジの端末にクレジットカードをかざします。
VISAタッチ決済がよく使われるお店では、「VISAタッチで」といえば「こちらにカードをかざしてください」などと案内されます。
VISAタッチがお店に浸透してなさそうな時は、「クレジットカードで」というと、お店側の操作もスムーズです。
セルフレジの場合も、VISAタッチ対応端末であることを確認の上、支払方法を「クレジットカード」を選択し、カードをかざします。
VISAタッチが使えるお店のレジには、VISAタッチのマークがついています。
「クレジット決済」を選択すると、思わずカードを差し込みたくなりますが、アンテナマークのところにかざすだけで「ピピッ」と操作音がなりレシートが出てきます。
あまりの手軽さに拍子抜けてしまいます。
ちなみに筆者の初VISAタッチはイオンのセルフレジでした。
支払方法を「クレジット」にしカードをかざすと、「ワオン!」より目立たない決済音が鳴り、気づいたら支払が終わっていました。
一点注意ですが、タッチ決済(NFC決済)の端末と磁気カード/ICカード読み取りの端末が別になっているお店では、「VISAタッチで」「タッチ決済で」と明示する必要があります。
VISAタッチが使えるお店
VISAタッチの加盟店はどんどん増えています。
2021年6月現在、VISAタッチ対応の店舗などは次の通りです。
スーパーマーケット
コンビニ
ドラッグストア
飲食
デパート・ショッピングモール
小売・サービス
旅行・交通
参照元:VISA Inc公式ページ